ショップをやる前はね、雑誌の編集という仕事をしてまして、いろんなチューニングカーに乗る機会があったんですよ。そこでいちばん印象に残っているのは、HKSのCRーXターボ。FFで260馬力もあってね、これはすごいと。
で、対極にあったのがテスタロッサのハチロクね。4ーAGターボはケタ外れのパワーで。これもひとつのチューニングカーのかたちですね。
ルーツは4G63というより4G62ですね(笑)。ランタボ。4ーAGのメカチューンもやっていて、当時は半々の割合だったかな。4G62では1800ccをオーバーホールついでに2000ccにしたりしてました。
店の前にランタボが止まっていると、お客さんが集まってくるんです。しばらくすると三菱からGTOが発売され、トラストと共同でターボをつけたんです。それをオートサロンに出展して、人気投票の3位に入ったことから、GTOをやっているショップ=三菱というイメージが強くなって・・・。
初めて4G63にカムを組んだときは、お客さんのクルマだったんですが、とにかく気持ちよくて試走から帰りたくなかったね(笑)。カムを入れないと4G63の性能は寝たままだと言いたいね。
また、とにかく壊れない。強度が高くて丈夫だってことは、耐久性というマージンを削ってパワーに持っていけるということ。パーツの選択肢も広いし、いかようにも味付けできるのが強み。
ここで掲載している内容は、エボマガ紙面から一部内容を抜粋して掲載しています。「もっと読みたい!」というひとは、ぜひ本誌もチェックしてね! »
久田泰之
Hisada Yasuyuki
雑誌編集の仕事を経てショップ「ボズスピード」をオープン。4G62、4-AGのチューニングを中心に展開していたが、やがてランエボの登場でどっぷり4G63、そしてランエボというマシンを多数手がけるようになる。本人はエボのボディで、エンジンを2.4化、そしてGT3037もしくは3240あたりのタービンを装着した、バトル向けともいえるパッケージをあくまで自分個人用として作ってみたいとか。
ボズスピード
http://www.bozz.co.jp/
TEL 048-952-8586